世界的大ヒットとなった2014年公開のSF映画「インターステラー」
かつての姿とはかけ離れ荒れ果てた近未来。
地球の寿命が迫り来る中、生き残りをかけ移住可能な惑星を見つけ出すミッションに挑む主人公達の姿が描かれています。
SF映画というと特に女性の方は苦手意識を持たれる方も多いかもしれません。
私もあまり得意なジャンルではありませんが、この作品は別物。
物理用語や難しい言葉が出てくるものの、それ以上に親子の絆や深い愛情が描かれ心揺さぶる感動作になっています。
皆さんも壮大なスケールで描かれた宇宙への旅を体感してみませんか?
今回は「インターステラー」の原作や作品に登場する名言の数々、更に続編などについて詳しくご紹介致します。
インターステラーの意味(英語)とは?
Interstellarは「惑星間」や「星間」などの意味もありますが、この作品の軸となる「有人惑星間航行」を表しています。
そんな有人惑星間航行に欠かせない宇宙船。
「レインジャー」「エンデュラス」「ランダー」という3つの宇宙船が登場しとってもリアルなのですが、撮影にはリアリティを出す為に3Dプリントと彫刻を組み合わせて作られました。
ミニチュア・エフェクトだったものの「エンデュラス」は大きさが7.6mにも及んだそうです。
1/15のスケールだそうですが“ミニチュア”という言葉からはかけ離れた大きさですよね。
特に男性は幼い頃一度は宇宙飛行士になる夢を抱きませんでしたか?
ぜひこの作品をご覧になって幼い頃の夢を叶えてくださいね。
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インターステラーの原作ってあるの?
この作品に原作はありませんが、元々は映画プロデューサーのリンダ・オブストと理論物理学者のキップ・ソーンによって企画されました。
ジョナサン・ノーランが脚本家として採用されスティーヴン・スピルバーグが監督を務める予定でしたが、自身の制作会社移籍に伴いジョナサンの兄であるクリストファー・ノーランが新しい監督に。
ジョナサンは4年という歳月を費やし脚本を執筆。
その間彼はカリフォルニア工科大学で相対性理論を学んだそうです。
映画を完成させる為に大学で専門知識を学ぶなんて相当な力の入れようですよね。
この作品に対する熱い情熱が感じられる気がします。
ジョナサンが執筆した脚本とクリストファーが長年温めてきた脚本を組み合わせて完成しました。
「インターステラー」の構想には映画や理論物理学のプロフェッショナル達が関わったからこそ、今までに無いような素晴らしい作品に仕上がったのではないでしょうか。
物理学の専門用語もたくさん登場しますが、この作品に込められた彼らの熱い思いを感じ取って頂きたいと思います。
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インターステラーの名言とは?
どの作品にも必ずある心に響く名言の数々。
「インターステラー」にも もちろん感動的な名言が登場します。
まずはこちら
“親は子供を見守る幽霊なんだよ”
これは主人公クーパーが幼い娘マーフに向かって言ったセリフ。
宇宙へ旅立つ事になったクーパーに対し、「行かないで」と必死に引き止める娘に対し優しく語りかけました。
地球と宇宙という遥か遠くに離れていたとしても、片時も忘れず常に想っている。
そんな父親の深い愛情が感じられ心に響きました。
お子さんがいらっしゃる方はクーパーに共感出来、またそうでない方も親への感謝の気持ちを思い起こさせてくれるはずです。
居て当たり前では無く、深い愛情を与えてくれる親の存在に感謝したいものですよね。
またマイケル・ケイン演じるブランド教授が度々唱えていた詩も印象的でした。
その内容は
“あの快い夜の中へおとなしく流されてはいけない
老齢は日暮れに燃え盛り荒れ狂うべきだ
死に絶えゆく光に向かって憤怒せよ賢人は死に臨んで闇こそ正当であると知りながら
彼らの言葉が稲妻を二分することはなかったから
彼らはあの快い夜の中へおとなしく流されていきはしない彼らのはかない行いが縁なす入江で
どれほど明るく踊ったかも知れぬと
最後の波ぎわで叫んでいる善人たちよ
死に絶えゆく光に向かって 憤怒せよ 憤怒せよ”
まだこの先も続きますがこれはイギリス人詩人ディラン・トマスの「あの快い夜の中へおとなしく流されてはいけない」という詩で、病床の父親に向けて書いたものだそうです。
「インターステラー」のストーリーに当てはめてみると、とっても感慨深い内容になっています。
絶望に対する抵抗や救いを求める強い願い。
ブランド教授が唱えるからこそより心に響くのかもしれません。
結末をご覧になられた方はお分かりだと思いますが、ぜひ度々登場する詩に注目してご覧下さい。
この他アメリアが熱く愛について語るシーンもとても印象的でした。
人類を救う為に可能な限りの技術と頭脳を駆使して最善の道を模索しますが、実はそのような必要は無く人間が持つ人を愛する気持ちが実は大切だと語るシーンは感慨深いものが。
彼女の考えがその後の展開に影響しますので、ぜひその点もご覧いただきたいと思います。
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インターステラー続編はあるの?
「インターステラー」をご覧になった方は続編があるのか気になりますよね。
年老いたマーフに促され、取り残されたアメリアを助けに行くクーパーとTARSの姿がとっても印象的でした。
その後の展開がどうなるのか観たい気もしますが、残念ながら続編が製作される予定はありません。
元々この作品は単発映画として企画されたものでした。
その為続編は無いでしょう。
映画では描ききれなかった不明な点も多々ありますが、個人的には素敵なラストだったと思います。
無事クーパーがアメリアの元へたどり着けたのか想像してみるのも楽しいですよね。
クーパーとTARSの名コンビならきっとアメリアと再会できるはずと願ってしまいますが、この作品は当初の脚本と異なる点が多々あります。
その中の1つがクーパーとアメリアの関係。
2人はお互い愛し合うようになるという脚本だったそうです。
更にマット・デイモン演じるマン博士は登場せず、代わりに氷の惑星には中国が開発したロボットの姿が。
そのロボットによってクーパー達が襲われるというストーリーでした。
また主人公クーパーが地球へ帰還したのは調査へ出発してから200年後の事。
この他当初の脚本とは異なったストーリーとして完成していますが、たった一つでもそのままで描かれていたら映画自体の雰囲気や展開が大きく異なったのではないでしょうか。
まだご覧になっていない方にはピンとこないかもしれませんが、ご紹介した当初の脚本を頭の片隅に入れて頂くと違いを楽しめるかもしれませんね。
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インターステラー意味(英語)や原作!名言や続編はあるの?まとめ
壮大なスケールで描かれたSF映画「インターステラー」についてご紹介させて頂きました。
169分と比較的長めになっていますが、時間を忘れて世界観に入り込める作品になっています。
単なるSF作品では無く心揺さぶる感動ストーリーとなっていますので、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。