クエンティン・タランティーノの代表作とも言える「パルプ・フィクション」
公開は1994年と24年の月日が経過しているものの、未だに熱狂的なファンが多い大ヒット作です。
今ではハリウッド映画界に欠かす事が出来ないサミュエル・L・ジャクソンやジョン・トラボルタ、ブルース・ウィリスなどの大物俳優が続々と登場するのも魅力の一つ。
若かりし彼らの演技をじっくりご覧になられてはいかがですか?
今回は数々の賞を受賞した名作「パルプ・フィクション」に登場する名言や音楽などについてご紹介致します。
パルプフィクション名言とは?
「パルプ・フィクション」のセリフは大半がくだらない話。
でもファンの間で愛される名言が数多くあります。
中でも代表的な名言がジョン・トラボルタ演じるヴィンセントと、サミュエル・L・ジャクソン演じるジュールスが交わす車中でのマックトーク。
ヨーロッパから帰国したばかりのヴィンセント
ヴィンセント:「ヨーロッパの連中はメートル法だからクォーター・パウンダーなんて分からない」
ジュールス:「じゃあなんて言うんだ?」
ヴィンセント:「チーズ・ロワイヤルさ」
と答えるシーンはファンの間でも大人気となっています。
ボスに頼まれスーツケースを奪い返しに行く道中でのこの会話。
彼らはギャングであり平気で人を殺しますが、そんな人物がこの様な会話をしているなんてとっても面白いですよね。
冷酷なギャングであっても1人の人間だという事が良く分かります。
この様な会話は至る所に登場するので、ぜひ彼らの会話をお楽しみ下さい。
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パルプフィクション!ミアのジョークとは?
個人的に1番好きなセリフはユマ・サーマン演じるミアのジョーク。
ヴィンセントに何度もせがまれるものの頑なに教えなかったこのジョーク。
やっと教えてくれたその内容は:
「ママトマトとパパトマトと息子トマトが一緒に歩いていました。でも息子トマトが遅かったからパパトマトが息子トマトを潰して一言 “Cath up→ケチャップ”」
思わず「上手い」と心の中で叫んでしまいました。
少し恥ずかしそうに言うミアの姿がとってもキュート。
ミアはジョークをヴィンセントに話す直前に大変な事態に陥りボロボロの状態ですが、それでもとても可愛らしく魅力的に見えてしまいます。
会話はもちろん、登場するキャラクター達も強烈で魅力的なので、ぜひそれぞれの人物をじっくり観察して頂きたいと思います。
パルプフィクションの意味って?
この作品は冒頭に“PULP”の言葉の意味が表示されます。
その内容は
- 柔らかく湿った形状の無い物体
- 質の悪い紙に印刷された扇情的な内容の出版物
これだけ見ると何の事だか分からないと思いますが、「パルプ・フィクション」とはアメリカの三文雑誌の様に“くだらない話” “意味のない話”という意味が込められています。
そんなタイトル通り登場人物達のくだらない話とも言える日常会話が盛り沢山。
でもくだらなさの中にもユーモアがあったり、なるほどと妙に納得してしまったりと独特な雰囲気にすっかり引き込まれます。
それがこの作品の魅力の一つと言えるかもしれません。
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パルプフィクション!最後まで観るとすべてが繋がる
くだらない日常会話が登場しますが終始その様な描写な訳では無く、メインとなるのはマーセルスというボスに関わるギャングのストーリー。
オムニバスで一見何の関係もない様に見える展開が、ラストまで観ると全て頭の中で繋がるという面白い形式になっています。
時系列もバラバラで「?」と思う部分があるものの最後には納得出来るので、余韻を楽しめる作品です。
私も観終わった後しばらく頭の中でストーリーを振り返ってしまいました。
でもそんな作風だからこそ何度も観たくなり、熱狂的なファンを生み出したのではないでしょうか。
みなさんも「パルプ・フィクション」の魅力を味わってみてはいかがですか?
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パルプフィクション聖書の一節が?
ジュールスが人を殺す前に必ず唱える言葉があります。
それは旧約聖書のエゼキエル書25章17節。
その内容は:
心正しい者が歩む道は心悪しき者の利己と暴虐によって行く手を阻まれる。
愛と善意の名によって暗黒の谷で弱き者を導く者に神の祝福あれ。
彼こそ兄弟を守り、迷い子達を救う者なり。
私の兄弟を毒し滅ぼそうとする悪しき者たちに、私は怒りに満ちた懲罰を持って大いなる復讐を彼らに果たし、私が彼らに復讐する時に私が主である事を知るだろう。
このセリフを唱えるサミュエル・L・ジャクソン演じるジュールスはとってもカッコ良いのですが、殺される方の気持ちを考えるとかなりの恐怖感を想像できますよね。
この作品の中で度々登場するエゼキエル書25章17節。
実際の旧約聖書では:
私は怒りに満ちた懲罰を持って大いなる復讐を彼らになす。私が彼らに仇を返す時、彼らは私が主である事を知るだろう。
としか記されていません。
つまり映画の中で登場する旧約聖書は付け加えられたもの。
では一体どこから引用されているのかというと、1976年公開 千葉真一さん主演の映画「ボディガード 牙」にアメリカの供給会社が付け加えた文章からヒントを得たそうです。
監督であるクエンティン・タランティーノは日本映画の影響を大きく受け、千葉真一さんの大ファンとしても知られていますよね。
きっとタランティーノ監督にとって特別な存在だったからこそ、引用されたのではないでしょうか。
ちなみに本作には“日本刀”も登場し、所々に日本を感じる事が出来ます。
ぜひその点にも注目してご覧下さい。
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パルプフィクションの素敵な音楽!
「パルプ・フィクション」はストーリーはもちろん、使用される音楽がとてもかっこ良く公開当時大きな話題となりました。
映画に憧れてサントラを購入された方も多いのではないでしょうか。
ユマ・サーマン演じたミアがタバコを持ってベッドに寝そべっているジャケットが印象的。
私はこの作品が公開された当時まだ子供で実際映画を観たのも最近ですが、それでも黒髪でボブスタイルのミアを何度も目にした事がありますし、学生の頃ポストカードを部屋に飾っていた事を思い出しました。
当時はただ単に女性がかっこ良く見えたから飾っていたのだと思います。
最近になり初めてポストカードと作品の内容が一致したというマヌケな話なのですが、私の様に映画を全く知らなくてもポスターやポストカードで「パルプ・フィクション」の魅力を感じた方がいらっしゃるかもしれません。
改めていまだに人気が高い作品である事が納得出来る気がします。
さて話が逸れてしまいましたが、映画で使用されている音楽も素敵なものばかり。
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パルプ・フィクション!オープニング曲:ディック・デイル&デルトーンズ「Misirlou」
ギターが印象的なオープニングで流れる曲はディック・デイル&デルトーンズの「Misirlou」
これからどんなストーリーが繰り広げられるのかドキドキ感や好奇心をより増幅させてくれる一曲です。
この他:
- クール・アンドザ・ギャングの「Jungle Boogie」
- リッキー・ネルソンの「Lonesome Town」
- アル・グリーンの「Let’s Stay Together」
- チャック・ベリーの「You Never Can Tell」などが使用されています。
映画には素敵な音楽が沢山登場しますが、個人的に印象に残っているのはアージ・オーバーキルの「Girl, You'll Be a Woman Soon」です。
ダンスコンテストのトロフィーを手にしてヴィンセントと共に家に帰ってきたミアが流すこの曲は、情熱的でありながら切なさが残る雰囲気でとてもかっこ良く感じました。
ミアが1人でダンスを踊るシーンも素敵。
みなさんもきっと心に残るシーンと音楽が見つかるはず。
映画を観終わった後に印象に残った音楽を聴いて余韻を楽しむのも良いかもしれませんね。
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パルプフィクションの動画吹き替えは誰?
日本語吹き替えは?
- ヴィンセント・ベガ(演:ジョン・トラボルタ/日本語吹替:鈴置洋孝)
- ジュールス・ウィンフィールド(演:サミュエル・L・ジャクソン/日本語吹替:大塚明夫)
- ブッチ・クリッジ(演:ブルース・ウィリス/日本語吹替:山寺宏一)
- ミア・ウォレス(演:ユマ・サーマン/日本語吹替:勝生真沙子)
- ジミー(演:クエンティン・タランティーノ/日本語吹替:立木文彦)
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パルプフィクションの解説やあらすじなどの詳細は、こちらの記事もご覧くださいね↓
パルプフィクション解説やあらすじ!ハンバーガー?ゼッドや日本語吹き替え
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パルプフィクションの名言や意味!聖書や音楽|動画 吹き替えのまとめ
クエンティン・タランティーノ監督の代表作 「パルプ・フィクション」についてご紹介させて頂きました。
公開から24年経過していますが、独特の世界観にきっとみなさんもハマるはず。
ストーリー、音楽共に楽しめる作品になっていますので、ぜひご覧いただきたいと思います。