タイタニックの痛ましい事故の実際の沈没場所や生存者の日本人とは誰か?
そして事故の裏に隠されていた真実とは?
この作品をきっかけにタイタニック号沈没という歴史に残る事故を初めて知ったという方も多いかもしれません。
絶対に沈む事は無いと言われていたにも関わらず多くの犠牲者を出してしまったタイタニック号の沈没事故。
事故から長い年月が過ぎ技術の発達と共に当時分からなかった事実が次々と明らかになっています。
そこで今回はタイタニック号沈没の真実についてご紹介致します。
タイタニック沈没の場所!
世界中で大ヒットを記録し名作となったレオナルド・ディカプリオ主演映画「タイタニック」
ディカプリオ演じるジャックとケイト・ウィンスレット演じるローズとの切ない恋を描いた作品ですが、実際に起きたタイタニック号沈没という痛ましい事故を元に作られたストーリーという事はみなさんもご存知だと思います。
豪華客船としてこの世に誕生したタイタニック号。
処女航海中の1912年4月14日深夜、北大西洋上で氷山に接触し翌日の未明にかけて沈没しました。
エドワード・J・スミス船長の指揮のもとイギリス サウサンプトン港からニューヨークへ向かう最中でしたが、タイタニックが沈没した場所はカナダ・ニューファンドランド島の南東沖約600キロ地点。
氷山鑑賞の聖地!
この場所では数々の氷山が見られ、現在は氷山鑑賞の聖地とも言われています。
タイタニック沈没の原因となったこの氷山ですが、“氷山”と“流氷”何がどう違うのか良く分かりませんよね。
波によって流れてしまうのではないかと思ってしまう様な氷山は、なんと約90%が海面の下にあるそうです。
つまり目に見える部分は全体の1割程度ほど。「氷山の一角」という言葉がある様に中々水面下の様子を判断するのは困難なのかもしれません。
又現在も海底に沈んだままのタイタニックは海事法上どの国の管轄にも属さない為、引き揚げが難しいそうです。
引き揚げるとなると費用も相当かかるはずですので、仕方が無い事なのでしょうか。
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タイタニックの姉妹船!
タイタニックには「オリンピック」と「ブリタニック」という姉妹船があった事をご存知でしたか?
タイタニック沈没に伴って設計の見直しが行われ「ブリタニック」は第一次世界大戦中病院船として使用されたそうです。
その後機雷によって沈没してしまいました。
一方「オリンピック」は輸送船として戦火を見事くぐり抜け客船として復活。
1935年引退するまで多くの人々を乗せ活躍を続けました。
「タイタニック」「オリンピック」「ブリタニック」3隻の船はそれぞれ数奇な運命を辿った事が分かります。
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タイタニック号の真実とは?
悲劇的なタイタニックの沈没事故から100年以上の時が流れ、様々な真実が浮かび上がってきました。
あらゆる不運や人名的なミスが無ければここまで酷い事故にならず、生存者が増えていたのでは無いかと言われています。
犠牲者が増えた原因の一つが救命ボート!
当時定員分の救命ボートを設置する義務は無く、景観が損なわれデッキも狭くなってしまうからと乗員乗客約半数分程しか救命ボートが用意されていなかったのです。
“絶対に沈まぬ船”と言われていた事もあり必要性を感じていなかったのかもしれません。
事前に予定されていた避難訓練もなぜか中止され、2212名の乗員乗客のうち生存できたのはわずか703名程。
そして救命ボートの定員以下の生存者数!
船員が救命ボートの定員数を把握していなかったり転覆を恐れたりと正しく救命ボートが使用されなかった事も犠牲者が増えてしまった原因になっています。
タイタニックの事故後は定員分の救命ボートの設置が義務付けられましたが、人数分の救命ボートと正しい知識があればもっと多くの方の命が救えたと思うと残念でなりません。
また氷山の衝突も避けられた可能性がある!
更にタイタニック沈没の要因になった氷山の衝突も避けられた可能性がある事がわかっています。
当時誤って双眼鏡を仕舞い込まれ、見張り担当者は目視で海の見張りを行っていました。
耳を疑ってしまう様な事実に驚いてしまいますよね。
双眼鏡さえあれば氷山をもっと早く発見し、衝突を避けられたのではないでしょうか。
そして不運は重なりカロニア号をはじめ7隻から氷山の警告を受けていたものの他の電信に紛れてしまい無視。
この様に人為的なミスも重なり史上最悪の海難事故が発生してしまったのです。
映画では描ききれなかったタイタニック号沈没の真実。
これらを知った上で映画を観て頂くとまた違った角度で見え方が変わるかもしれませんね。
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タイタニックの生存者!唯一の日本人
タイタニックには唯一日本人の乗客がいらっしゃいました。
その方のお名前は細野 正文さん。
明治時代の鉄道官僚として活躍されていた方で、ミュージシャンとして活躍する細野晴臣さんのお祖父様だそうです。
現在の国土交通省大臣官房技術参事官にあたる仕事をされていて、鉄道員在外研究員としてロシア留学の帰路でタイタニック号に乗船されました。
タイタニック号に乗船した日本人は細野さん只1人。
犠牲になった方が最も多かった二等船室を利用していたものの、救命ボートに乗り込み無事生還。
当時女性や子供の救助が優先されていた!
ほとんどの男性が船に残る形となったわけですが細野さんの目の前には空きがある救命ボートがあり、そこに船員が乗り込むのを見たそうです。
その様子を見た細野さんは「飛び込んでも誰にも危害を加える事はないだろう」と判断し、ボートに飛び降りました。
無事に助かったなら良かったと言えますよね。
でもタイタニックから生還された方の1人イギリス人のローレンス・ビーズリーが1912年に「THE LOSS OF THE SS・TITANIC」という本を出版。
そこには「他人を押しのけて救命ボートに乗り込んだ嫌な日本人がいた」という証言が書かれていたのです。
この事から当時新聞などで大きく批判されました。
ところが後の調査で実際は人違いだった事が判明!
ビーズリーが乗った救命ボートには他のアジア人風の方が乗っていて、その人物を日本人の細野さんだと誤解していた様です。
無事誤解は晴れましたが女性や子供を優先的に救助された中、男性が救命ボートに乗り込んだという行為自体を批判する方も多く、とても辛い思いをされたはずです。
確かに優先的に救助されたとはいえ女性や子供の犠牲者もたくさん出てしまったのも事実。
とは言え大規模な客船が沈没し命の危険が目前に迫ったら、その恐怖は計り知れません。
極限状態に追い詰められたら自分の命を守ろうとしても不思議はありませんよね。
自分が同じ立場に立たされたら?
なんだかとても考えさせられるような気がします。
みなさんはどの様に感じられましたか?
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タイタニック号の真実まとめ!
タイタニック号沈没事故の真実や唯一乗船されていた日本人の生存者の方についてご紹介させて頂きました。
未だ海底に沈むタイタニック号。
現在は腐食が進みあと100年ほどでその姿が消えてしまうと言われています。
事故から100年以上経過しているものの関心が薄れないのは、それだけ世界に衝撃を与えた証なのかもしれません。